Industry

“電力業界”

日本と海外で大きく異なる電気事情や、地球環境に配慮した電力業界全体としての取り組みまで。私たちの暮らしを支える電力業界のこれまでとこれからについて紹介します。

世界の電気事情

日常的に起こる停電

海外には日常的に停電が起きる地域もいまだに多く存在します。東南アジアやアフリカなどの発展途上国では、停電を前提に自社発電所を備えたうえで稼働する工場もあるほどです。経済成長の著しい中国やインドなども、その成長を支える電力インフラの完備は追いついていないと言われています。そのような中で、停電が非日常になっている日本の電力供給の安定性は世界的にトップレベルを誇っています。

停電回数の国際比較

(東京電力ホールディングス
「停電回数の国際比較」より引用)

(注) 
日本は2014年度実績。電気事業連合会調べ
アメリカは大嵐を含む2014年実績(出典)海外電力調査会編「海外電気事業統計」(2015年版)
ドイツ、フランス、イギリスは荒天時を含む2013年実績 (出典) CEER「Benchmarking Report 5.2 on the Continuity of Electricity Supply」

日本の電気事情

ライフスタイルに
合わせて電気を選ぶ

2016年4月より電力の小売が全面的に自由化されたことで、家庭や商店などの消費者も、自由に電力の売り手やサービスを選べるようになりました。電気を「つくる」「送る」ための仕組み自体は、これまでと同じ。しかし、各地域の電力会社だけが販売していた電気を一般企業が販売できるようになったことで、電気の流通経路は複雑化しています。そのため、安定的かつ高品質な電気を届けるためのシステムづくり・製品づくりは、ますます重要なものへ。日本の電力インフラを支えてきた企業の技術とノウハウは、これまで以上に必要になっていきます。

電気の"これまで"と"これから"

永続的なエネルギー
社会を
実現するための
取り組み

資源に乏しい日本のエネルギー自給率はわずか4%程度。石油や石炭、液化天然ガスなどの化石燃料は、輸入に依存しているという現状があります。また、世界的にエネルギー消費量が増え続ける中で地球上の化石燃料の枯渇も問題視されてきました(※石油は約50年、石炭は約100年で枯渇すると言われています)。そのような背景の中で、再生可能エネルギーによる循環型社会の実現は、すべての国と企業が目指すべき未来として語られています。

環境に配慮した再生可能なエネルギー社会を実現するために、電力業界ではさまざまな研究開発が進められています。バーチャルパワープラント構築、水素による発電システムの開発、スマートグリッド社会の実現など、国家主導で進められているプロジェクトも少なくありません。たとえば、東光高岳では太陽光発電や水力発電などの次世代のエネルギー社会を実現するために、離島(東京都新島村)の電力系統を実証フィールドとして、気象、需要等から風力発電および太陽光発電の「出力予測」「出力制御」、また火力などの既存の発電システム電源および蓄電池との「協調運用制御」によって、再生可能エネルギーを最大限受け入れ可能な系統システムの構築を目指しています。