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子育てと仕事の両立

「男性育休」とってみたらどうだった?
~取得者本人&上司インタビュー~

「男性育休」とってみたらどうだった?~取得者本人&上司インタビュー~

東光高岳 子育て支援制度のご紹介

  • 出産休暇:出産予定日の前後8週間、休暇を取得できます。
  • 育児休職:子どもが満1歳になるまで(※1)、育児休業を取得できます。
  • 育児短時間勤務:子どもが小学校3年生を修了するまで(※2)1日最長3時間、労働時間を短縮できます。
  • 子の看護休暇:子ども(※3)を看護するための休暇を、子ども1人につき年間5日間まで取得できます。
  • 育児休職支援手当:1ヶ月以上育休を取得する社員を対象に基本給+一部手当(扶養家族手当、住宅手当)の13%を支給します。これにより、育休取得前の手取り額と同水準の収入を維持することができます。
  • ※1やむを得ないと認められる場合は満2歳まで
  • ※2やむを得ないと認められる場合は小学校6年生を修了するまで
  • ※3小学校3年生修了まで

プロフィール

S.H
2010年入社
システムソリューション製造部設計・
エンジニアリンググループ
2022年2月から約1年間育休取得 S.H
M.H
システムソリューション製造部
育休取得時の上長 M.H

育休を取得された経緯を教えてください。

  • S.HS.H結婚前から育休制度については知っていて、こんなに素晴らしい制度があるなら、子どもが生まれたらぜひ取得したいと考えておりました。妻が私の育休取得に賛成してくれたことも後押しになりました。経済的な面では、私は投資が趣味で普段から備えていたこともあり特に不安はありませんでした。

育児休職支援制度の紹介

  • 制度内容

    対象者 ・1か月以上育休取得する従業員 (※社員・契約社員、性別問いません)
    手当額 ・基本給+一部手当 (扶養家族手当、住宅手当)の13%
    支給期間 ・1か月以上~最大3か月 ※1か月未満は対象外ですが、分割取得により通算1か月(暦日30日)を超える場合は対象
    ※1回の出産(養子の受け入れ含む)につき、3か月分を支給限度とします
    支払方法 ・「育児休職支援手当」として対象期間内の給与で原則毎月支給
    手続き ・育児休職の手続きのみ(特別な申請は不要)

2023年4月からスタートした当社の育児休職支援制度について、
もしS.Hさんが育休を取得された際にこの制度があったら、
育休取得のさらなる後押しになりましたか?

  • S.HS.H私の場合は、この制度が開始される前から育休を取得しようと考えていましたが、この制度があったらより前向きな気持ちで制度を利用できたと思います。

S.Hさんから育休取得のお話があったときは、
率直にどう感じましたか?

  • M.HM.HS.Hさんの育休取得は予想していませんでしたが、初めて聞いた時は、ある程度冷静に受け止めたと記憶しています。彼はリーダー的な役割で案件をまとめていますので、すぐに部長やチームリーダーとも今後の対応について相談をしました。

    M.H

育休取得について職場のメンバーに
報告した時、反応はいかがでしたか?

  • S.HS.H職場のメンバーにはグループ会議でM.Hさんから発表していただきましたが、ほとんどの方は好意的に受け止めてくれたと感じました。

    M.HM.H引き継ぎなど大変な面はありましたが、他のメンバーには状況を理解して対応いただけたかなと思います。

上司の立場で、
部下の育休時の業務引き継ぎで苦労したことや、
工夫したことはありますか?

  • M.HM.H育休に入る約1ヶ月前に、S.Hさんが持っている案件リストを提出してもらいました。S.Hさんの仕事は定型的な業務とは異なるので、単純に誰か一人に全部を引き継ぐことは難しかったです。案件の内容によっては対処できるメンバーも限られるため、何人かで手分けしました。また、カイゼン活動の一環として、一部の業務はフロー化して、派遣社員の方にお願いをしました。期間が限定的なので、代わりの人を入れるというのもなかなか難しかったです。業務の見直しや習熟はすぐに解決できるような問題ではないので、日頃からメンバーを育てていくことが大事だと感じました。

    M.H

育休を取得してよかった点や大変だった点はありますか?

  • S.HS.H1日中子供とだけ向き合って、1人で育児をするのは大変ですが、私が育児を一緒に行うことで育児負担を分散できたのが一番よかった点です。
    育休中の業務に関してですが、大筋ではうまく引き継げましたが、取引先から高いレベルを要求される業務については、時間をかけて引き継ぎしたものの、あまりうまくいかなかった案件もありました。結果として技術レベルの高いメンバーへ、しわ寄せが行くこととなってしまい申し訳なかったと思います。

育休から復職後の働き方についてお聞かせください

  • S.HS.H育休中は家族としか会話をしなかったため、職場復帰の際は、職場メンバーとコミュニケーションが取れるかどうか不安はありました。実際には、部署のメンバーには温かく迎えてもらい、一週間程度で元のペースに戻ることができました。
    復職後の業務については、できるところは効率化してなるべく残業しないようにしています。また、子どもの病気などで急に休まなければいけなくなることもあるので、仕事はその日のうちに終わらせて、なるべく溜めないように心掛けています。
    仕事で急用が入った際は、本当に今日中に対応が必要かをよく確認したうえで仕事を優先しますが、その際も電話などで妻に相談し、理解をしてもらっています。

    M.HM.HS.Hさんは仕事のやり方を工夫し、育児の時間を取るように努力しつつ、やるべきことを進められるようによく取り組んでいると思います。

    S.H

現在の育児分担と
在宅勤務制度の活用について教えてください。

  • S.HS.H通勤に時間がかかるので、会社に出社する日は、朝は子どもの顔を見てバイバイするだけで私は何もできません。夜は、私が定時で上がっても家に着くのが19時頃のため、妻が準備して子どもの食事は終わっています。そのため、夕食後の子どもの相手と入浴は私が受け持っています。子どもの寝かしつけを私が行っていた時期もあったのですが、最近は子どもが「ママ、ママ」になってしまって、妻に頼らざるを得ない状況です。
    保育園の送り迎えは、普段は妻が担当し、在宅勤務の日には私が担当します。出社日はなかなか育児をすることが難しいのですが、在宅勤務の日であれば送り迎えなどができて妻の負担を減らせるため、在宅勤務制度は仕事と育児の両立に必須だと思います。

    M.HM.H業務に支障がないようにしたうえで、うまく在宅勤務を活用しながら育児に取り組んでいるなと感じています。私は普段から、事前に段取りをして、業務に支障が出ないように考えながら、多様な働き方、業務の効率化に取り組むようにとメンバーへ話をし、職場全体で取り組んでいます。数十年前の自分の子育てのころと比べても、S.Hさんはうまく考えて回しているなと思います。あの頃は仕事優先で家に帰らない方がいたり、周りの環境が今と違いました。これからは在宅勤務者と周りのメンバーとが役割分担して、以前とは少し違う業務の進め方になっていくのではないかなと思っております。

    S.H

部下の育休取得を通じて変化や学びがありましたか?

  • M.HM.H育休制度を知るきっかけになりました。当社は男性の育休取得率が低いということですが、私の周りには3人取得した社員がおり、時代が変わったなと思いました。人に仕事がついてしまうことがありますが、S.Hさんが育休を取った際、業務の振り分け、効率化、外注等をうまく活用し、その結果業務カイゼンに繋がりました。変化をもたらす動きには反発も出やすいですが、見直しができるよいタイミングです。引き続き人員不足のところはありますので、工夫してカイゼンを継続していければと感じました。

最後に、今後育休を取得される社員へメッセージをお願いします!

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  • S.HS.H育休を取得すれば家族との時間が増えたり、今までにない経験ができたりといった非常によい面がある一方で、業務の引き継ぎで周りに影響を与える可能性もあります。ほとんどの方は優しい言葉をかけてくれますが、中には考え方が違う方もいるかもしれないので、自分自身が本当にどうしたいのか、よく考えて悔いのないようにしていただければいいなと思います。

    M.HM.H30年ほど前、自分の子どもが生まれたころは仕事の忙しさであまり育児に携われませんでした。それでも最初の3か月ほどが大変だったことはよく覚えています。育休制度は育児の大変な時期に夫婦で支えあうことができ、子どもが大きく成長する時期にその変化を目の当たりにできるところがよいところです。育休制度の利用は数か月前から準備できると思いますので、家族と早めに話し合い、職場の方々と連携して活用してほしいと思います。

※内容、部署名は取材当時のものです。